はじめに
「腰が痛いから、揉んでもらえば楽になるはず」
多くの方が、そう思いますよね。
でも実は、
腰痛には「揉むと良くなる腰痛」と「揉むと悪化する腰痛」があります。
私の整骨院には、毎週のように
「マッサージに行って、逆に痛くなった…」
という方が来られます。
まず大事なのは、
自分の腰痛がどっちなのかを知ること。
難しい医学用語は使いません。
高齢の方でも、家族の方でも、子どもでもわかるように説明しますね。
あなたの腰を、いっしょに守っていきましょう。
こんな図でイメージしてください
腰痛は 2つ
① 揉んでOKの腰痛
→ 筋肉がかたくて痛い
② 揉むと悪化する腰痛
→ 神経が押されて痛い
1|腰痛にマッサージがよくない理由
なぜダメなことがあるの?
| 理由 | やさしい説明 |
|---|---|
| 神経の痛みは悪化 | 神経は押すと、もっとつらくなる |
| 炎症があると逆効果 | はれてる所を揉むと痛みUP |
| その場だけ楽 | 筋肉だけふにゃっとして終わり |
| 本当の原因が別 | 背骨や骨盤の動きが悪いことも |
腰は「骨の動き+神経+筋肉」でできています。
筋肉だけを揉んでも、解決しないことが多いのです。
実際の声(吹き出し)
👨⚕️ 整骨院20年の経験談
「気持ちよかったけど、次の日立てなくなった」
そんな方を本当にたくさんみてきました。
反対に、
背骨や骨盤の動きを整え、少し体を動かして回復していく方も多いです。
2|揉んではいけない腰痛(注意)
下のどれかがある方はマッサージNG
- 足がしびれる
- 足に力が入りにくい
- 長く歩けない
- 動くと電気が走る
- 寝ていても痛い
- トイレがしづらい
- 発熱+腰痛
押してみて…
ビリッ/ジーン → 神経の痛み
→ 揉むと悪化の可能性
足に症状がある腰痛は、慎重に。
3|マッサージでよくなる腰痛(安心)
- 同じ姿勢が長い
- 立ち仕事・座り仕事
- ストレス
- 肩や太ももがかたい
押すと気持ちいい/じんわり楽
これは筋肉タイプのことが多いです。
押してみて…
気持ちいい → OKタイプ
4|家でできる やさしいケア(高齢者OK)
① 温める
- お風呂
- 使い捨てカイロ(皮膚に直接NG)
② ゆっくり呼吸+姿勢を変える
「深呼吸しながら5秒でゆっくり立つ」
これだけで腰の負担が減ります。
③ 横向きでひざを少し曲げる
横向き
ひざ曲げる
枕を足の間へ
→ 腰がラク
5|やってはいけないこと
- 強く押す
- 痛いのを我慢してゴリゴリ
- 長時間同じ姿勢
腰は「そっと守る」が基本です。
6|こんなときは病院へ(赤旗)
- 足の感覚がおかしい
- 尿が出にくい/漏れる
- 高熱+腰痛
- 転んだあとから痛い
※無理に動かさず、すぐ相談してください。
7|まとめ
- 腰痛は「揉んでOK」と「揉むと悪化」がある
- 足のしびれはマッサージNG
- 温める・ゆっくり動くが安心
- 背骨や骨盤の動きも大切
あなたのからだは、あなたの宝物です。
大切に、ゆっくり治していきましょう。