歩き出した瞬間にズキッと痛む。
少し歩くと、お尻から足にしびれが広がる。
「このまま歩いて悪化しないだろうか…」と不安になりますよね。
坐骨神経痛があると、歩くこと自体が怖くなる方がとても多いです。
でも安心してください。
歩くときの体の使い方を少し見直すだけで、痛みやしびれは軽くできます。
この記事では、
「なぜ歩くと痛むのか」
「何に気をつけて歩けばいいのか」
を、整骨院の視点でやさしく解説します。
1.坐骨神経痛で「歩くと痛い・しびれる」本当の原因
坐骨神経痛の痛みは、単に「神経が悪い」からではありません。
歩き方のクセが、痛みを強くしていることがほとんどです。
1.歩く動作で神経が引っ張られている
歩くとき、
- 腰を反らしすぎる
- 足を前に大きく振り出す
- お尻や太ももに力が入らない
こうした動きが重なると、
お尻から足に走る坐骨神経が引き伸ばされる状態になります。
その結果、
「歩くたびにズキッ」「ジンジンしびれる」
といった症状が出やすくなるのです。
2.痛い足をかばう歩き方が、逆に悪化させる
多くの方が無意識にやっているのが、
- 痛い足を早く地面から離す
- 反対側に体重を強く乗せる
という歩き方です。
一時的には楽に感じますが、
この歩き方は骨盤や腰に余計な負担をかけ、
坐骨神経への刺激を強めてしまいます。
2.坐骨神経痛の人が「やってはいけない歩き方」
ここでは、特に多いNGを1つだけお伝えします。
1.「歩幅を広くして早く歩く」のはNG
痛みを我慢して、
- 早く目的地に着こうとする
- 普段通りの歩幅で歩こうとする
これは坐骨神経痛には逆効果です。
歩幅が広いほど、
腰・お尻・太ももが大きく動き、
神経が強く引っ張られます。
「普通に歩こう」と頑張ることが、
実は痛みを長引かせる原因になります。
3.痛みを軽くする「正しい歩き方」3つのコツ
ここからが一番大切なポイントです。
覚えるのは3つだけで大丈夫です。
1.歩幅は「いつもより小さめ」にする
足を大きく前に出そうとせず、
ちょこちょこ歩くイメージでOKです。
- 太ももを上げない
- 足は体の真下に置く
これだけで、神経への負担がかなり減ります。
2.体重は左右にかけすぎない
痛い側をかばいすぎると、
腰や骨盤が傾き、しびれが強くなります。
- 左右どちらかに寄りすぎない
- 真ん中に立つ意識
「まっすぐ立って、そのまま前に進む」
この感覚が大切です。
3.お腹に軽く力を入れて歩く
お腹をへこませる必要はありません。
軽く支える程度で十分です。
お腹に力が入ると、
- 腰が反りすぎない
- 上半身が安定する
結果として、
坐骨神経への刺激がやわらぎます。
4.「歩かない方がいい?」と不安な方へ
痛みがあると、
「歩かない方がいいのでは?」と思いますよね。
1.基本は「無理のない範囲で歩く」
- 激痛が出る
- しびれがどんどん強くなる
この場合は無理をしないでください。
ただし、
- 少し痛いけど歩ける
- 休めば楽になる
この程度であれば、
正しい歩き方で短時間歩くことは問題ありません。
5.まとめ|歩き方を変えるだけで不安は減らせる
坐骨神経痛で歩くと痛い・しびれる原因は、
歩き方のクセによるものがほとんどです。
- 歩幅を小さく
- 体重を偏らせない
- お腹を軽く支える
この3つを意識するだけで、
「歩くのが怖い」という不安は確実に減っていきます。
まずは今日、
数分だけ意識して歩いてみてください。
それだけでも、体の感じ方は変わってきます。
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