「立つとお尻や太ももに痛みが走る」
「長く立てない」
「しびれて立つのがつらい」
整骨院を20年してきた経験から言えるのは、
坐骨神経痛の“立ち方”を間違えると、痛みは悪化し続けるということ。
逆に、
足の向き・骨盤の角度・体重のかけ方
この3つを変えるだけで、痛みが“その場で半分” になります。
この記事では、
✔ 坐骨神経痛で立つと痛い理由
✔ 痛みを軽減する正しい立ち方
✔ 痛いときの応急立ち姿勢
✔ 家事・仕事(立ち仕事)でのコツ
✔ 改善しない原因のチェックポイント
まで、わかりやすく解説します。
1 坐骨神経痛で“立つと痛い”のはなぜ?
1:骨盤が後ろに倒れて神経が引っ張られる
長時間座ったあとに立つと痛い人は、
骨盤が後傾して“神経がピーンと張る”状態。
立ち上がると、
腿裏やお尻の神経が一気に引っ張られ痛みが出ます。
2:反り腰で腰椎の出口が狭くなる
反り腰の人は、
腰椎の神経の出口が狭くなっており、立つと悪化しやすい。
3:お尻(梨状筋)が硬くなり神経を挟む
梨状筋がガチガチだと、
立った瞬間に神経が圧迫され“お尻〜太もも”に痛みが走る。
4:体重が片側に偏って立っている
無意識に
✔ 痛くない側に体重を逃がす
✔ 片足立ちのクセ
これが痛みを強くします。
5:足の向き・体重の乗せ方のクセ
つま先が外向き(ガニ股)
→ 骨盤がねじれ、神経を刺激します。
2 坐骨神経痛でも痛くない“正しい立ち方”
① つま先と膝を正面に向ける
外向き・内向きは神経が引っ張られやすい。
「正面にそろえる」だけで痛みが減る人が多い。
② 足は肩幅(広げすぎ・狭すぎはNG)
狭い → バランスが悪く腰に負担
広い → 骨盤が開いて痛む
③ 骨盤を立てる(前傾しすぎ・後傾しすぎNG)
最も痛みが出にくいのは
骨盤が“まっすぐ”の位置。
✔ 背中を反らない
✔ 背中を丸めない
“中間の角度”を作るのがコツ。
④ 体重を“母指球と踵”に均等
つま先に乗せすぎると
お尻の筋肉に負担 → 坐骨神経痛悪化。
⑤ 反り腰タイプは“軽く骨盤を丸める”
反り腰の人は
腰を軽く丸めるだけで痛みが即座に軽減します。
⑥ 猫背タイプは胸を軽く開く
胸が落ちると腰が引っ張られ悪化。
2 立つ前に痛みを減らす“3つの準備”
① その場で軽く“腰丸め呼吸”
背中の緊張が抜け、神経の圧迫が減る。
② 股関節を前後にゆらす
5秒でOK。
股関節のねじれが取れ痛みが軽くなります。
③ 痛い側の足を“半歩前”にして立つ
とくに朝の立ち上がりに有効。
神経が引っ張られにくくなります。
3 痛みを悪化させるNGな立ち方
1:胸を張りすぎて反り腰になる
腰椎の出口を締め付け、神経圧迫が増えます。
2:片側に体重を乗せ続ける
坐骨神経痛はこれをやるとほぼ悪化します。
3:つま先が外向き(ガニ股)
骨盤が開き、神経がねじれて強い痛みに。
4:猫背で立つ
背中が丸い → 腰が引っ張られる → 神経痛悪化。
5:同じ姿勢で立ち続ける
20分ごとに足を入れ替えることで痛みが減ります。
4 痛みが強いときの立ち方(即効)
1:痛い側の足を“軽く前”へ
神経の引っ張りが減り、痛みが落ち着く。
2:膝を軽く曲げて骨盤を安定
膝を伸ばしきると神経が張るためNG。
3:腰を反らず“中間ポジション”に保つ
腰の角度を少し変えるだけで激痛が軽減する。
4:お尻に軽く力を入れて立つ
梨状筋が安定し、神経への負担が減る。
5 長時間立つときのコツ
1:足を左右に時々入れ替える
片側立ちのクセを防ぐ。
2:体重配分を意識して変える
母指球 → かかと → 外側と小さく揺らすだけでもOK。
3:つま先立ち→かかと立ちで血流アップ
痛みの予防にも効果大。
4:骨盤の角度をこまめに微調整
反りすぎ・丸まりすぎのどちらもNG。
5:硬い床ではインソールが効果大
衝撃吸収で神経の負担が減ります。
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6 キッチン・料理・家事で痛いときの立ち方
1:片足を台に乗せて腰の反りを抑える
腰の角度が安定し痛みが減る。
2:作業台に近づきすぎない
体が丸まり、腰のねじれが増える。
3:痛い側の足を少し前へ
神経の引っ張りを軽減。
4:足幅を時々変える
痛みの蓄積を防ぐ。
7 レジ・仕事・立ち仕事時の姿勢
1:左右交互に重心移動
片側立ちのクセを防ぐ。
2:母指球に乗りすぎない
腰が反り、神経痛やお尻の痛みが増える。
3:腰を反らない(肩を軽く後ろへ)
腰ではなく“胸”で姿勢を作る。
4:疲れたら片足を台へ
腰の負担が一気に減る応急処置。
8 坐骨神経痛 × コルセットの立ち方ガイド
1:立ち仕事では“軽く固定”が有効
腰を支え、痛みの再発を防ぐ。
2:お腹側の締めすぎに注意
神経圧迫が悪化する原因。
3:痛み初期だけしっかり固定
慢性期は逆効果になりやすい。
4:長時間の締めっぱなしは悪化
血流低下でしびれが強くなる。
9 改善しない時にチェックすべき項目
1:反り腰・猫背など姿勢癖
立ち方のクセが強い人ほど悪化しやすい。
2:お尻(梨状筋)が極度に硬い
坐骨神経痛の最大の原因。
3:足幅が合っていない
狭い人が非常に多い。
4:靴やインソールの問題
クッション不足 → 神経への刺激増。
5:ヘルニア・狭窄症の疑い
痛みが“朝強い”場合は要注意。
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