「腰痛の時、コルセットってどう付けるの?」
「きつくした方がいいの?ゆるい方がいいの?」
「腰のどの位置に巻くのが正解?」
整骨院を20年以上してきた経験で断言します。
コルセットは“正しい位置・強さ・高さ”で付けるだけで痛みがかなり楽になります。
しかし、多くの人が 付け方を間違えて逆効果 になっています。
このページでは
✔ 正しい付け方
✔ 痛み別の巻く位置
✔ 座る・立つ・家事などのシーン別の使い方
✔ ぎっくり腰の時の巻き方
✔ 逆効果になるNG行為
まで、すべてわかりやすく解説します。
1 腰痛コルセットはどう付ければ効果が出る?
1:痛い腰そのものでなく「骨盤」を固定する
多くの人が 腰の痛い部分に巻いてしまう のですが、
これは間違いです。
コルセットは
骨盤を支えて腰の動きを安定させるためのもの
です。
2:きつ過ぎず、ゆる過ぎずがポイント
呼吸が浅くなるほどきついのはNG。
ズレてしまうほどゆるいのもNG。
理想は
深呼吸ができる“やや締まり”程度。
3:目的は“圧迫”ではなく“支える”こと
強く締めるほど良いと思われがちですが、
締めすぎると血流が悪くなり逆効果に。
4:付ける高さ・角度が9割を決める
正しく巻くと、立つ・座る・歩く動作が軽くなります。
2 まず確認!あなたの腰痛タイプ
あなたの腰痛タイプで巻く高さが微妙に変わります。
1:反り腰タイプ
腰の反りを抑えるため
→ 少し低め(骨盤寄り) が◎
2:猫背タイプ
腰が丸まりやすいので
→ 少し上め(腰骨の高さ)
3:座りすぎタイプ
骨盤が後ろに倒れやすいので
→ しっかり骨盤を固定
4:ぎっくり腰
急性期は動きが痛むため
→ 幅広コルセットでがっちり固定
3 腰痛コルセットの正しい付け方(基本編)
① コルセットの中心を「腰より少し下」にする
腰骨より指2~3本分下に来るようにすると
骨盤に引っかかり安定します。
② 骨盤に引っかかる位置を探す
立った状態で、骨盤の一番出っ張った部分に
ベルトが乗る位置がベスト。
③ まず軽く巻く → 次に補助ベルトを締める
補助ベルト(両側から引くタイプ)は
軽く巻いたあとで調整 するとズレにくい。
④ 呼吸ができる範囲で締める
深呼吸ができないほどの強さは逆効果。
⑤ 最後は“立った姿勢”で締め直す
座ったまま締めると位置がズレやすいので
必ず立って最終調整します。
4 痛み別・目的別のコルセットの位置
1:反り腰で腰が痛い → 少し下め
骨盤にしっかりかけて
腰の反りすぎを抑えます。
2:猫背で腰が痛い → 少し上め
丸まりをサポートするため
腰骨の高さ付近が最適。
3:立ち仕事で腰が張る → 骨盤が安定する位置
立っている時にズレない高さで固定。
4:座り仕事で腰が痛い → お腹側を少し緩める
座る時はお腹が圧迫されるので
前だけ微調整 すると楽になります。
5 シーン別のコルセットの正しい使い方
1:立つ時
腰を伸ばす動作がラクになるよう、
骨盤固定を強めに。
2:座る時(椅子・車)
お腹が圧迫されるので
前側のベルトを少し緩める。
3:家事・掃除・洗濯
前屈みが多いので
少し下めに巻くと安定。
4:運転中
腹圧が上がるため
少しゆるめに調整。
5:重い荷物を持つ時
ぎっくり腰を予防するため
幅広タイプでしっかり固定。
6:寝る時(注意ポイントあり)
原則:外す
理由:血流が悪くなり、筋肉が固まりやすい
ただし
✔ 寝返りで激痛
✔ 起き上がれない
などの場合は「ゆるめ」で短時間だけ使用可。
6 ぎっくり腰の場合のコルセットの付け方
1:急性期は「しっかりめ」に固定
痛みが強い48〜72時間は
動作の安定が最優先。
2:痛みが落ち着くにつれ少しずつ緩める
徐々に体が動けるようになるため
締め付けも弱めていきます。
3:お風呂と寝る時は外す
血流を止めないようにするため。
4:付けっぱなしは治りを遅らせる
依存すると筋肉が弱りやすいので注意。
7 コルセットで逆効果になるNG行為
1:きつ過ぎて呼吸が浅くなる
腰だけでなく肩こり・頭痛の原因に。
2:一日中つけっぱなしにする
筋力低下 → 治りが遅くなる。
3:痛い場所に巻く
支えるべき骨盤が固定できず、効果が弱い。
4:サイズが合っていない
大きすぎ・小さすぎはズレやすい。
5:猫背のまま締める
最も多い間違い。
必ず「背筋を軽く伸ばした姿勢」で締めてください。
8 正しく使えばコルセットは“痛みのリセット装置”
1:痛い時の負担を減らす
重心が安定し、動作が軽くなる。
2:動き出しが楽になる
ぎっくり腰の初期にも有効。
3:悪化を防ぐ
前屈み作業が多い人の強い味方。
4:ただし長期依存はNG
筋肉が働かなくなるので
痛くない時は外すのが正解。
9 自分に合うコルセットの選び方
1:細めタイプ → 動きやすい
家事・通勤に。
2:幅広タイプ → 固定力が強い
ぎっくり腰・重い荷物の仕事に最適。
3:女性向け薄型 → 外出時に使いやすい
服に響きにくく、日常向き。
4:蒸れにくいメッシュタイプ → 夏場に最適
汗でかゆくなりにくい。
5:ぎっくり腰 → 幅広・固定強め
初期の安定にはこれがベスト。
10 改善しない時のチェックポイント
1:そもそも反り腰・猫背が強い
姿勢が崩れたままでは改善が遅い。
2:お尻や太ももが固いまま
下半身の硬さが腰に負担をかける。
3:睡眠姿勢や椅子が合っていない
コルセットだけでは限界があります。
H3:坐骨神経痛が隠れている
しびれがある場合は別の対策が必要。
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