「ぎっくり腰で寝るのがつらい」
「寝返りで激痛が走る」
「どう寝れば一番楽?」
「痛みのピークっていつ?」
整骨院を20年以上してきた経験から結論です。
ぎっくり腰は “寝方・寝返り・起き上がり方” を間違えると、
痛みが3倍になります。
反対に、正しい姿勢を取れば
48〜72時間の一番つらい時期も痛みを半分にできます。
この記事では
✔ 一番楽に寝れる姿勢(横向き・仰向け)
✔ 48〜72時間用(急性期専用)の寝方
✔ 寝返り・起き上がりで痛くない動作方法
✔ 悪化させるNG姿勢
✔ コルセット併用の正しい使い分け
✔ 回復を早めるポイント
まで、読んだ瞬間から実践できる内容を解説します。
1:ぎっくり腰で“寝ると痛い”のはなぜ?
1:筋肉がけいれんし、姿勢が保てないから
痛みで腰周りの筋肉が固まり、
ちょっとした動きでも反応してしまいます。
2:寝返りの衝撃が炎症を刺激する
ぎっくり腰の痛みの8割は「動作痛」。
特に寝返り時の腰のねじれが痛みを強くします。
3:腰の関節(椎間関節)が挟まりやすい
反り腰・猫背のクセで関節が詰まりやすい人は
横になった時に痛みが増えます。
4:普段の姿勢が悪いまま寝ると悪化
反り腰=腰が浮く
猫背=背中が丸いまま沈む
普段の姿勢のクセが、寝ても続いてしまい悪化します。
2:ぎっくり腰に一番ラクな寝方(結論:横向き最強)
① 横向きで軽く膝を曲げる(最も楽な寝方)
✔ 腰のねじれが減る
✔ 筋肉の緊張がゆるむ
✔ 寝返りがあっても痛みが少ない
痛い側を 上 にするともっと楽になります。
② 仰向け+膝下クッション(反り腰の人)
膝を伸ばして仰向けは最悪。
腰が強く反り、痛みが倍増します。
膝の下にクッションを入れると
腰の反りがなくなり、痛みが激減します。
③ 横向き+抱き枕で体を固定
寝返りの衝撃が怖い人は抱き枕が最強。
✔ 骨盤がねじれない
✔ 上半身と下半身が連動して動ける
✔ 痛い側を下にしなくて済む
④ うつ伏せはNG
腰が強く反って悪化します。
※どうしてもうつ伏せしか無理な人は、
お腹の下に薄いタオルを入れると反りを減らせます。
3:痛みのピーク“48〜72時間”の寝方(急性期専用)
ぎっくり腰は
発症後48〜72時間が最も痛い時期(炎症ピーク)
です。
この時期の寝方が治りを左右します。
1:横向きで“痛い側を上に”
下にして体重を乗せると悪化。
上にすることで炎症部位を守れます。
2:膝の間にタオルを挟む
股関節がねじれず、腰への負担が大幅に減ります。
3:寝返りは“肩 → 骨盤”の順に回す
腰からひねると激痛。
肩を先に回し、骨盤を後からついてこさせると
痛みが半分になります。
4:布団の沈み込みが強いと悪化
柔らかすぎる布団は沈んで動きづらい。
バスタオルを敷いて調整すると改善します。
5:痛みが強すぎて寝返りできない時
“ゆるめのコルセット”を一時的に使用してOK。
(※後述で詳しく説明)
4:ぎっくり腰を悪化させるNG寝方
1:反り腰のまま仰向け
腰が浮いて負担が増える。
2:足を伸ばして横向き
股関節がねじれて痛みが悪化。
3:柔らかいマットレスで沈み込む
動き出しの時の衝撃が強くなり、痛みが増えます。
4:痛い側を下にして寝る
炎症部に体重が集中し悪化。
5:うつ伏せ固定
反り腰が強い人は特にNG。
5:起き上がり方(8割の人が間違える)
ぎっくり腰は「起き上がる時」が1番痛い。
正しい起き方を守るだけで痛みが半分に。
① まず横向きになる
仰向け → いきなり起きるは最悪。
② 手で布団を押して上体を起こす
腹筋で起きようとすると激痛。
③ 最後に足を落として立つ
この順番が一番痛くない。
1:NG:勢いで起きる/腹筋を使う
痛みが悪化し、回復を遅らせます。
6:寝返りを痛くしないコツ
1:肩 → 骨盤 → 足の順番で動く
腰をひねらないのがコツです。
2:腕と膝を軽く曲げて動く
伸ばしたままだと衝撃が腰に集中。
3:痛い方向へ無理に返らない
痛い側を上にして、自然に返るのを待つ。
4:抱き枕・タオルで位置を固定
体がねじれず、安心して寝返りできます。
7:痛みが落ち着いてきた後の寝方(回復期)
1:仰向け+膝立てで腰を守る
腰の反りをリセットできます。
2:横向きで自然に寝返りできるようにする
ピークを過ぎたら、少しずつ動かすのが大事。
3:寝すぎは回復を遅らせる
急性期を過ぎたら、
日中は10〜20分だけでも歩くと回復が早い。
4:マットレスを見直す
柔らかすぎると悪化する人が多い。
8:ぎっくり腰×コルセットの寝方ガイド
1:寝る時は基本外す
呼吸が浅くなり、血流が悪くなる。
2:ただし“激痛”の時だけ、ゆるめで使用OK
寝返りの衝撃を軽減できます。
3:短時間だけ(2〜3時間)
朝までつけっぱなしはNG。
4:朝起きたら必ず外す
長時間つけると治りが遅れます。
9:改善しないときにチェックすべきポイント
1:反り腰・猫背のクセが強い
姿勢改善が必要。
2:太もも前が硬い
寝返りで腰がねじれて痛みが出る。
3:お尻の筋肉(中殿筋)が弱い
骨盤が不安定になり痛みがぶり返す。
4:坐骨神経痛が併発している
しびれ・足の痛みがある場合は
根本原因が別の可能性。
5:日中の姿勢が悪いまま
“寝方だけ” では限界があります。
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