巻き肩は、肩が前に入り、胸が閉じてしまう姿勢のクセです。
放置すると肩こり・首こり・頭痛・猫背・呼吸の浅さにつながり、全身の不調の原因になります。
でも安心してください。
巻き肩は、胸を開き、肩甲骨を正しい位置に戻すことで必ず改善します。
今日からできる具体的な改善方法を、わかりやすくまとめました。
1 巻き肩になる原因
結論:巻き肩は「胸が硬い・肩甲骨が外に広がる・猫背」の3つが原因です。
この3つが揃うと、肩が前に入りやすくなり、元の位置に戻りません。
1:胸の筋肉(大胸筋)が硬くなる
スマホやパソコンを長時間使うと、胸の筋肉が縮んで硬くなります。
胸が硬くなると、肩が前に引っ張られて巻き肩になります。
2:肩甲骨が外に広がる
肩甲骨が外側へ広がると、背中が丸まり、肩が前に出やすくなります。
肩甲骨の位置は、巻き肩改善の“最重要ポイント”です。
3:猫背・スマホ姿勢の影響
猫背になると、自然と肩が前に落ちます。
この姿勢が続くと、胸・肩・背中の筋肉が固まり、巻き肩が習慣化します。
4:呼吸の浅さが肩を前に引っ張る
浅い呼吸は、胸を閉じるクセを強めます。
息を深く吸えない=胸郭が動かない=巻き肩リスクUP。
2 巻き肩を治す正しい姿勢(座り方・立ち方)
結論:胸を開く前に「骨盤・背骨」を正すと、肩の位置が自然に戻ります。
1:座る時は「骨盤→みぞおち」の距離を保つ
座るときは
- お腹を軽く引き上げる
- 背骨を縦に伸ばす
- 骨盤を立てる
これだけで胸が開き、肩の位置が後ろに戻りやすくなります。
2:肩が前に出ない座り方
- 肘を体の横に近づける
- 肩をすくめない
- 手のひらは軽く上向き
胸が自然に開く姿勢です。
3:立つ姿勢は耳・肩・骨盤ラインを揃える
横から見て
耳 → 肩 → 骨盤 → くるぶし
が一直線になる姿勢が理想です。
このラインが揃うと、巻き肩のクセが自然に抜けていきます。
3 寝ながら治す巻き肩ストレッチ
結論:寝ながらストレッチは、力が抜けて胸が開きやすい“最短ルート”です。
1:胸を開くタオルストレッチ
- バスタオルを筒状に丸める
- 肩甲骨の間に縦置きして仰向けになる
- 腕を自然に開く
胸が大きく開き、巻き肩の改善に最適です。
2:肩甲骨の内側をゆるめる動き
仰向けのまま
- 肩を上下に動かす
- 肩甲骨を寄せる→広げる
- 小さく回す
肩甲骨が動くほど、巻き肩は早く改善します。
3:呼吸を深くして胸郭を広げる
深呼吸をすると、胸郭が広がり、胸の筋肉がゆるみやすくなります。
- ゆっくり吸う
- 胸を大きく広げる
- ゆっくり吐く
胸が動く感覚が出ればOKです。
4 座ったままできる巻き肩ストレッチ
結論:日中にこまめにできる“肩まわりの動き”が改善のカギです。
1:肩を後ろに大きく回す
肩をすくめず、後ろに大きく円を描くように回します。
胸が自然に開く動きです。
2:肩甲骨を寄せる→離す動き
背中の真ん中を意識して
- 寄せる
- 離す
これをゆっくり繰り返します。
3:腕を後ろに軽く引いて胸を開く
デスクワークの合間におすすめ。
胸の筋肉が伸びて肩の位置がリセットされます。
5 巻き肩はどれくらいで治る?
結論:軽度で2〜4週間、中度以上で1〜3か月です。
改善は「胸が開く→肩が戻る→背中が伸びる」この順で進みます。
1:軽度なら2〜4週間
胸の筋肉が少し硬い程度なら、早く改善します。
2:中度は1〜3か月
肩甲骨の位置を戻す時間が必要です。
3:根本改善には胸椎の柔軟性が重要
胸椎が硬い人は、肩の位置が戻りにくいです。
背中の柔軟性が改善スピードを決めます。
4:治りが遅い人の共通点
- 胸が開いていない
- 肩甲骨が動いていない
- 姿勢のクセが戻ってしまう
この3つを修正すれば、改善が進みます。
6 やってはいけない巻き肩改善
巻き肩が悪化するNG動作があります。
1:背中だけを反らす
腰ばかり反ってしまい、胸が開かず逆効果です。
2:首だけ伸ばす
首を上げても肩の位置は戻りません。
3:強すぎるストレッチ
痛いほど強く伸ばすと、筋肉が逆に硬くなります。
4:胸を無理に張り続ける姿勢
胸を張る=正しい姿勢ではありません。
自然に胸が開く姿勢が本当の“巻き肩の改善姿勢”です。
7 巻き肩とセットで治すと効果がアップする姿勢
巻き肩は、次の姿勢とセットで治すと改善が早くなります。
1:猫背
巻き肩と猫背はほぼセットで起こります。
2:反り腰
反り腰の人は、胸が閉じやすく巻き肩の原因になります。
3:肩甲骨のクセ
肩甲骨が外に広がったままだと巻き肩は治りません。
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