「腰が痛いからコルセットをつけているのに、
なぜか痛みが楽にならない」「むしろ余計につらい気がする」
このような悩みは、実はとても多く、整骨院でもよく聞かれます。
結論から言うと、
コルセットが悪いわけではありません。
ただし、今の腰の状態や使い方に合っていない可能性があります。
この記事では、
「腰痛でコルセットをしても痛い理由」と
「今どう判断すればいいか」を、
専門用語を使わず、分かりやすく解説します。
1.結論|コルセットが原因ではなく「合っていない」可能性が高い
腰痛があると、
「とりあえずコルセットをつければ安心」と思いがちです。
しかし、コルセットは
使うタイミング・使い方・腰痛のタイプが合っていないと、
痛みが改善しないことがあります。
大切なのは、
「効かない=失敗」ではなく、
**「今の腰に合っていないサイン」**として受け取ることです。
2.コルセットしても痛い人の主な原因【タイプ別】
1)締めすぎ・位置がズレているタイプ
コルセットを
- 強く締めすぎている
- お腹側や骨盤の位置がズレている
この状態だと、
腰を守るどころか、かえって負担になることがあります。
👉 正しい付け方については
【腰痛コルセットの正しい付け方】の記事で詳しく解説しています。
2)腰を「固定しすぎている」タイプ
腰痛の中には、
ある程度動かした方が回復しやすい時期もあります。
その時期にコルセットで固めすぎると、
- 動くたびに違和感が出る
- 立ち上がりや歩き出しがつらい
と感じることがあります。
3)しびれ・神経が関係しているタイプ
- お尻や太ももがしびれる
- ピリピリした違和感がある
この場合、
コルセットで締める刺激が
神経を刺激している可能性があります。
👉 坐骨神経痛が関係するケースは
【坐骨神経痛の対処法】の記事をご覧ください。
4)座り方・寝方が原因のタイプ
コルセット自体は合っていても、
- 長時間の座り方
- 寝る姿勢
が原因で、痛みが改善しないこともあります。
👉 シーン別の使い方は
【腰痛で座るときのコルセット】
【腰痛で寝るときコルセットはつけるべき?】
の記事で解説しています。
3.コルセットを変える前に確認してほしいこと
コルセットを買い替える前に、
次の点を一度チェックしてみてください。
- つけているときと外したときで痛みは変わるか
- 痛みは動いたときに強いか、じっとしていても強いか
- 日によって痛みが変化していないか
これらは、
今の腰の状態を判断する大切なヒントになります。
4.コルセットしても痛いときの正しい対処法
コルセットをしても痛い場合、
無理に使い続ける必要はありません。
まずは、
- 一度外して様子を見る
- 使う時間を短くする
- 姿勢や動作を見直す
といった対応が有効なこともあります。
「外す=悪化」ではありません。
体の反応を確認することが大切です。
5.整骨院の視点|「痛いまま使い続ける」はおすすめしない
整骨院の現場では、
「我慢して使っていたら余計につらくなった」
というケースをよく見かけます。
コルセットは
痛みを我慢させる道具ではありません。
つけていても痛い場合は、
「今は合っていない」と判断し、
一度立ち止まることも、正しい選択です。
6.まとめ|コルセットが合わないと気づけた時点で前進
腰痛でコルセットをしても痛い場合、
- 使い方
- 腰痛のタイプ
- 体の状態
のどこかが合っていない可能性があります。
大切なのは、
「無理に続けない」「体のサインに気づく」こと。
このあと紹介している関連記事を参考に、
今の腰に合った対処法を選んでみてください。