腰痛

腰痛を悪化させない椅子の座り方|正しい姿勢・調整ポイント・痛み対策を整骨院が解説

「椅子に座ると腰が痛い…」
「デスクワークで座り続けるのがつらい」
「正しい座り方がよく分からない」

この悩み、実は 座り方が変わるだけで痛みが半分以下 になることがあります。

整骨院を20年以上やってきた経験から、
腰痛の人が“本当に楽になる座り方”だけをまとめました。


1:腰痛が“椅子の座り方”で悪化する理由


1:座る姿勢は立っている時より腰への負担が大きい

立っている時より、座る方が腰に重量が集中します。
腰椎の圧は 立位<座位<前屈座位 の順で大きくなります。


2:骨盤が後ろに倒れやすく腰が丸くなる

椅子に浅く座ると骨盤が後ろへ倒れ、
腰の筋肉が引っ張られて痛みの原因になります。


3:太ももの裏が固くなり腰を引っ張る

座る時間が長いほど太ももの裏(ハムストリング)が緊張し、
腰を下から引っ張って痛みを誘発します。


4:反り腰・猫背など癖が座ると強調される

普段の姿勢クセが座る姿勢に出るため、
腰痛が悪化しやすくなります。


2:腰痛を悪化させない椅子の正しい座り方(結論)


① 骨盤を立てる(最重要)

「良い姿勢=背筋を伸ばす」ではありません。
ポイントは 骨盤を立てて背骨が自然なS字になること


② 椅子の奥に深く座る

浅く座ると100%腰が丸くなり痛みが出ます。
必ず 深く座り、お尻を背もたれ方向に寄せる


③ 背もたれとの距離を適切にする

背もたれに“軽く触れる程度”が理想。
強くもたれかかると骨盤が倒れます。


④ 足裏全体を床にしっかりつける

つま先立ちや足が浮いた状態は腰痛の原因。
高さが合わない場合は台を使ってください。


⑤ 膝は90度(またはやや高め)

膝が低すぎると腰が反り、
高すぎると腰が丸くなり痛みます。


⑥ 腰を反らしすぎない“軽いS字”を作る

胸を張りすぎると“反り腰”になり悪化します。
軽いカーブが正解です。


3:椅子の高さ・座面・背もたれの調整ポイント


1:椅子の高さ(正しい基準は「膝が90度」)

膝が90度になる高さが基本。
合わない場合は椅子かデスクの高さを調整。


2:座面は硬めが腰痛に向く理由

柔らかすぎるとお尻が沈んで骨盤が倒れます。
硬め・沈まない座面が腰痛向き


3:浅く座る vs 深く座るの違い

浅く座る → 腰が丸くなる → 痛みが出やすい
深く座る → 骨盤が立つ → 腰が安定する


4:背もたれの角度調整(90〜100度が理想)

直角より少し後ろに倒すと骨盤が安定します。


5:ランバーサポートは“厚すぎない”ものを使う

厚すぎると腰が反りすぎます。
薄手で腰に軽くフィットするものがベスト。


4:腰痛タイプ別の座り方アドバイス


1:反り腰タイプ → 背中を軽く丸める意識

反り腰の人は無意識に腰を反らせがち。
軽く丸めるくらいがちょうど良い。


2:猫背タイプ → 背筋より骨盤を立てる意識

背筋を伸ばすより 骨盤を立てる が優先。


3:坐骨神経痛 → お尻の圧を避ける座り方

お尻に負担が集中するとしびれ悪化。
クッションで圧を分散しましょう。


4:ぎっくり腰 → 腰を反らせない座り方が必須

背もたれに寄りかかりすぎない姿勢をキープ。


5:腰痛を悪化させる“やってはいけない座り方”


1:背もたれに完全にもたれる

骨盤が倒れて腰が丸くなる → 痛み悪化。


2:浅く座って背中を丸める

最も腰に負担がかかる座り方。


3:足を組む(骨盤が歪む)

左右差が強くなり腰痛につながります。


4:猫背で肩が内巻き

首・肩こりも同時に悪化。


5:長時間同じ姿勢で座り続ける

どんなに良い姿勢でも 30〜40分で必ず負担が出る


6:デスクワーク・長時間座る人向けの腰痛対策


1:30〜40分ごとに立つ(最も効果が高い)

姿勢を変えるだけで腰の負担は激減します。


2:座ったまま骨盤ゆらし

左右に軽くゆらすだけで血流UP。


3:ふくらはぎの軽いストレッチ

足のむくみと腰の張りの軽減に◎。


4:椅子に座る前の「腰丸め呼吸」

座る前に腰の反りをリセットできます。


5:PC画面の高さ調整で猫背を防ぐ

画面が低いと必ず猫背になるため注意。


7:腰痛がある人におすすめの椅子(選び方)


1:ランバーサポート付き

腰のS字を保ちやすい。


2:座面が硬め

沈まないものが理想。


3:高さ調整がしやすい

膝90度を確保するために必須。


4:骨盤が立ちやすい形状

お尻が滑らない、広すぎない座面が良い。


5:長時間座っても沈まない材質

ウレタンが柔らかすぎる椅子はNG。

※ここにアフィリエイトリンク導入可能。


8:座り方を変えても改善しない場合のチェックポイント


1:反り腰・猫背など姿勢のクセが残っている

姿勢の問題が解消されない限り腰痛は続きます。


2:太もも・お尻・背中の筋肉が硬い

ストレッチ不足が原因のことが多い。


3:坐骨神経痛を併発している

しびれがある場合、単なる腰痛ではありません。


4:椅子の種類が合っていない

体格に合わない椅子では改善しません。


5:腰以外(股関節・胸椎)に原因がある

腰以外の問題が痛みの引き金になるケースも多い。


関連リンク(AFFINGERボタン)

【腰痛 コルセット 座るとき】
【腰痛い時の寝方】
【反り腰で腰痛がひどい人はこちら】
【坐骨神経痛 座り方はこちら】

-腰痛
-